Micro Hovercraft Laboratory



製作その1



1.本体製作    本体関係の図面はこちら →  MHL-06.pdf
           部材の寸法は図面に記載していますので、材料を購入するときにホームセンターで切断してもらいましょう。

1.1コンポジット(複合)材の製作

※以下の写真は試作弐号機Ver.1.0のものです

本体はべニア/ポリスチレンフォーム/べニアのコンポジット(複合)材です。ポリスチレンフォームは
建材の断熱材としてスタイロフォーム、カネライトフォーム、ミラフォームなどの名称で販売されて
います。正式名称は押出法ポリスチレン (XPS)といい発泡スチロール(EPS)とは異なります。(区別
のため水色やベージュ色をしています)

まず必要な大きさのべニア(4o厚2枚)とポリスチレンフォーム(25o厚1枚)を用意します。
 これらをサンドイッチ構造に接着しますが、接着剤で溶剤を使用したものはポリスチレンフォーム
が溶けるので、木工用ボンドを使います。べニアとポリスチレンフォームの両面に木工ボンドを塗装
ローラーなどで塗布し張り合わせます。

 べニアは2枚とも貼り付け、平らな場所で重しをのせて乾燥させます。(木工ボンドは速乾タイプ
の方が水分が少なく乾燥しやすいです)

 水分は上面からしか抜けませんので、上下面を入れ替えながら、1週間じっくり乾燥させます。(冬
場の気温が低い時期は状態を確認しながら、しっかり乾燥させてください)

 これが水上走行できない理由です。接着剤はエポキシ系などポリスチレンフォームを溶かさないも
のも使用可能ですが、かなりの量(500gくらい)使用しますので、コスト的に高くなります。また木
工ボンドは半分近くが水分なので、乾燥すると軽くなるのも良いところです。
1.2整形
コンポジット材が乾燥したらジグソーとR切りアタッチメントを使用して所定の寸法に切り出します。
端面はポリスチレンフォームの保護のため厚紙を木工ボンドで張り付けてあります。


1.3エンジン架台の製作
推進エンジンユニットと座席を載せる架台はボックス構造にします。
 外側にべニア板を組み合わせ、内側に補強の角材をエポキシ系接着剤で組み立てます。 作業台やハタ金で隙間なく接着することが強度を高める上で重要です。

1.4エンジン架台の取り付け
出来上がったエンジン架台と整形したコンポジット材をエポキシ系接着剤で接着すれば本体は完成です。
塗装は水性シーラー→水性塗料(下塗りベージュ)→水性塗料(上塗り表面黄色、裏面黒)→2液ウレタン(耐ガソリン用クリアー)です。
 いきなり強い溶剤の塗料を塗ると、コンポジット材の内側のポリスチレンフォームが溶けてスカスカになる恐れがありますので注意をしてください。

 なおポリスチレンフォームはガソリンでも溶けてしまいます。塗装後の状態でも部材の取り付け部分から浸み込む恐れがありますので、完成後でもガソリンをこぼしたら速やかにふき取るようにして下さい。


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